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和歌山市長選2026の候補者6人と争点|保守分裂と8月9日投開票

和歌山市長選2026の候補者6人と争点|保守分裂と8月9日投開票

和歌山市長選2026とは、3期12年を務めた現職・尾花正啓市長が不出馬を表明したことで新しい市長が必ず生まれる選挙で、2026年8月2日告示・8月9日投開票の日程で行われます。県庁所在地であり中核市でもある和歌山市の首長選に6人が名乗りを上げ、自民党和歌山県連は推薦を出さず自主投票を決めました。保守系の候補が複数立つ構図のまま告示を迎えます。

この記事でわかること

  • 立候補を表明したのは6人:尾崎太郎氏、片桐章浩氏、芝本和己氏、旅田卓宗氏、浜田真輔氏、福井清光氏(50音順)が無所属で出る見通しです。
  • 自民党県連は自主投票:推薦願を出した立候補予定者を最終2人まで絞りながら一本化できず、2026年6月10日に「双方ともに推薦しない」と決めました。
  • 鍵は投票率31.54%:前回2022年の投票率は31.54%で4回連続の30%台。6人が票を分ければ、当選ラインは前回の6万4千票から大きく下がります。
目次

和歌山市長選2026は6人の乱立へ|立候補を表明した顔ぶれ

2026年7月24日に和歌山青年会議所が県民文化会館で開いた公開討論会には、立候補を予定する6人全員が出席しました。7月末時点で表明しているのは以下の6人で、いずれも無所属での出馬を表明しています。年齢は同討論会の時点のものです。

まず、6人の肩書と主要政策を一覧で押さえておきます。

氏名(年齢) 肩書 主な経歴 掲げる主な政策
尾崎太郎(61) 県議 学習院大法学部卒。証券会社、和歌山市議を経て2003年に県議初当選し連続6期。県議会議長、自民党県連総務会長を歴任。父は元市長の故・尾崎吉弘氏 ホテル誘致、和歌川の浄化と和歌浦湾の干潟復活、ぶらくり丁のにぎわい創出、市役所のデジタル化
片桐章浩(64) 県議 和歌山大経済学部卒。電力会社勤務、和歌山市議を経て2007年から県議 新産業の誘致による雇用創出、運転免許を返納した高齢者向けのオンデマンド型乗り合いバス、リゾート滞在型の観光地化
芝本和己(58) 和歌山市議 高野山大卒。カーディーラー、介護福祉施設勤務を経て2003年の市議選で初当選し6期目。2014年の市長選に立候補し落選 「まるごと地産地消」を柱に、GX産業の誘致とニット産業のブランド化、次世代リーダーの育成、福祉の充実、デジタル化による行政の見える化
旅田卓宗(81) 元和歌山市長(通算4期) 1986年の市長選で初当選し2002年まで通算4期。2005年に収賄罪で懲役4年の判決を受け、2010年に確定して服役。2023年に公民権が回復 人口50万人規模を目指す、働く場所の倍増、交通インフラの整備、産業の地方分散を進める法律の制定を国に働きかけ、タクシー仕様のミニバス運行
浜田真輔(64) 前和歌山市議 日本大在学中に中西啓介氏の秘書。1991年に県議で政界入りし、のち和歌山市議(2023年の市議選で3選)。自民党、新進党などを経ている 特色ある教育環境の整備、子育て支援の「屋内公園」、JR紀和駅周辺の整備、和歌山城を中心とした観光振興
福井清光(57) 神職 高野町出身。会社員などを経て神職。市内でイベント開催も手がける。6人の中で最も早く2026年2月20日に表明 和歌山城ホール周辺や和歌山駅東口前などの緑化推進、皇室典範改正を政府に働きかけること

一覧で見ると、現役の県議2人と議員経験者2人、そして元市長と神職という組み合わせです。同じ「和歌山市の再生」を掲げていても、雇用・交通・観光・教育のどこから手を付けるかで主張が分かれています。

県議2人が市長の座を争う|尾崎太郎氏と片桐章浩氏

尾崎太郎氏は2026年7月10日に無所属での立候補を表明しました。「にぎわっていた和歌山市、もう一度、市民の笑顔あふれる和歌山市を目指したい」と述べ、経済の活性化を前面に置いています。ホテルの誘致、和歌川の浄化と和歌浦湾の干潟復活、旧来の中心商店街であるぶらくり丁のにぎわい創出、市役所のデジタル化を並べました。連続6期の県議で県議会議長と自民党県連総務会長を務め、父は元和歌山市長の故・尾崎吉弘氏です。

片桐章浩氏も同じく無所属で表明しました。「市議、県議の経験を生かし、自分がリーダーとなって低迷しない市をつくりたい」として、新産業の誘致による雇用創出、運転免許を返納した高齢者向けのオンデマンド型乗り合いバスの運行、リゾート滞在型の観光地化を掲げています。和歌山大経済学部を卒業後に電力会社で働き、和歌山市議を経て2007年から県議を務めています。

(編集部分析)2人はいずれも県政の側から市政に転じようとしています。県と市の意思決定が近づくことは、県庁所在地の課題を県の予算・権限と結んで動かしやすくする面があり、実務の連携という観点では評価できます。一方で、県議の任期を残して市長選に出る形は、有権者から見れば「県政で託した仕事はどうなるのか」という問いを避けられません。ここは主張の中身と同じ重さで見るべき点だと考えます。

議員経験者2人が挑む|浜田真輔氏と芝本和己氏

浜田真輔氏は2026年5月18日、無所属での立候補を表明しました。「人口減少と少子化が和歌山市で起きている問題の根っこ」との認識を示し、特色ある教育環境の整備、子育て支援としての「屋内公園」の実現、JR紀和駅周辺の整備、和歌山城を中心とした観光振興を挙げています。1991年に和歌山県議として政界入りし、のちに和歌山市議として2023年の市議選で3選しました。自民党、新進党などを経た経歴を持ちます。

芝本和己氏は2026年7月16日に市役所で記者会見し、立候補を表明しました。「和歌山市にあるものを活かして繋いでいく」として「まるごと地産地消」を政策の柱に据え、GX産業の誘致とニット産業のブランド化、次世代リーダーの育成、福祉と支援の充実、デジタル化による行政の見える化を掲げています。2003年の市議選で初当選して6期目、2014年の市長選にも無所属で立候補して落選した経験があります。

元市長と神職も名乗り|旅田卓宗氏と福井清光氏

旅田卓宗氏は2026年3月11日、無所属での立候補を表明しました。1986年6月の市長選で初当選し、2002年まで通算4期を務めた元市長です。2002年7月、廃業した丸正百貨店を活用する「公立和歌山創造大学」構想の関連議案が市議会で否決されたことを受けて辞職しました。

旅田氏はその後、2003年に建設会社社長から現金を受け取った収賄容疑で逮捕され、2005年11月に懲役4年・追徴金300万円の判決を受けました。判決は2010年2月に最高裁の上告棄却で確定し、同年3月から2013年2月まで服役しています。2023年に公民権が回復し、今回の出馬表明では「私は無実と確信している」と述べました。政策としては人口50万人規模を目指すこと、働く場所の倍増、交通インフラの整備、産業の地方分散を進める法律の制定を国に働きかけること、タクシー仕様のミニバス運行を挙げています。

福井清光氏は2026年2月20日、6人の中で最も早く立候補を表明しました。高野町出身で、会社員などを経て神職を務めながら市内でイベント開催も手がけています。重点政策には和歌山城ホール周辺や和歌山駅東口前などの緑化推進、そして皇室典範改正を政府に働きかけることを掲げています。

6人が名乗りを上げた背景には、党の推薦が誰にも付かなかったという事情があります。

Q. 和歌山市長選2026の候補者は最終的に6人で確定なのですか。

A. 確定するのは告示日の8月2日です。7月末時点で表明しているのは6人ですが、2026年5月21日の立候補予定者説明会には市長選で10陣営が出席しており、告示日に届け出が増える可能性は残ります。正式な候補者は和歌山市選挙管理委員会の発表で確認してください。

党の推薦をめぐる経緯を見ると、この選挙が「保守分裂」と呼ばれる理由が見えてきます。

自民党県連が「自主投票」を決めた経緯|保守分裂はどう効くのか

自民党和歌山県連は2026年6月10日、和歌山市長選で候補者の推薦を出さず、自主投票とすることを決めました。推薦願を出した立候補予定者のうち最終選考で2人に絞り込んだものの、「2人の間に大きな優劣を見いだすことができなかった」「一本化を模索したが両氏ともに決意が固く実現には至らなかった」と説明しています。そして「一方に推薦を出すとかえって大きな分裂を招くことを懸念し、双方ともに推薦しないことを決めた」としました。なお、最終選考に残った2人の氏名については報道の伝え方が分かれているため、本記事では特定しません。

推薦を出さないという決定に至る流れを整理します。

立候補予定者が自民党県連に推薦願を提出 県連会長は「勝てる候補」「保守分裂を起こさない」の2点を条件に挙げる 最終選考で2人に絞り込む(6月6日の役員会では結論が出ず) 「大きな優劣を見いだせず」一本化を断念 6月10日 双方ともに推薦せず=自主投票を決定 「一方に推薦を出すとかえって大きな分裂を招く」との判断 保守系の候補が複数立つまま告示(8月2日)へ

分裂を避けるために推薦を出さない、という判断が結果として保守系の候補が並び立つ状況を残した形です。組織の一本化ではなく、各候補が自力で票を集める選挙になりました。

一本化を断念した6月10日の決定

決定の前段では、6月6日の役員会で結論が出ませんでした。石田真敏県連会長は当時「勝てる候補者、保守分裂を起こさない、この2点を念頭に慎重に議論している」と述べ、6月21日の県連大会までに選対会議で決めて報告することを目指すとしていました。その約束の期限より前の6月10日に、推薦を出さないという結論が示されたことになります。

(編集部分析)政党が推薦を出すかどうかは、有権者に「この候補が党の責任で送り出された人物です」と示す機能を持ちます。それを見送るという判断は、党内の対立を表に出さずに済ませる一方で、責任の所在を有権者から見えにくくする面があります。誰が得をするのかという視点で見れば、分裂の表面化を避けられるのは党組織の側であり、判断材料を減らされるのは有権者の側です。県庁所在地の首長を決める選挙で党が判断を示さない状態は、地方組織の意思決定として課題が残ると評価できます。

世耕弘成氏との協力確認書という伏線

自民党和歌山県連は2026年7月3日、党を離れていた世耕弘成氏と、新たに協力を確認する書面を交わしたと発表しました。確認書には「県連の諸活動と行動を一にし積極的に協力する」と明記され、「県内の各種選挙に関しても全面的に協力する」との内容も盛り込まれています。復党そのものは党本部の決定がまだなく、県連は今後の党本部の決定や党籍の有無にかかわらず協力するとしています。石田会長が2日に党本部へ報告したうえでの発表でした。

この確認書に和歌山市長選への言及はありません。(編集部分析)ただし「県内の各種選挙に関しても全面的に協力する」という文言が市長選の告示1か月前に交わされた事実は、県内の保守勢力が選挙のたびに割れる状態を収束させたいという意図の表れと読めます。政治資金の問題を発端に分かれた勢力を、政策や実務の共通性で束ね直そうとする動きは、地域の意思決定を安定させる方向には働きます。もっとも、和解の枠組みが先にできても、市長選そのものが自主投票である以上、今回の投票結果に直接効くとは考えにくいと見ています。

推薦の有無が結果を左右した市長選は各地で起きています。自民推薦の現職が新人に敗れた例は「尾花沢市長選2026の結果|34歳・若林吾朗氏が5,060票で初当選、自民推薦の現職を1,996票差で退けた背景」で、組織票が積み上がって圧勝した例は「あきる野市長選2026、臼井建氏が20,050票で圧勝初当選|自公・父の地盤・市政継承「三重の組織票」がSNS候補を退けた勝因」で扱っています。

📌 自民推薦がどこまで効くのか、実際の得票で確かめたい方はこちら
→ 東松山市長選2026の結果|松坂喜浩氏が初当選・自民推薦の中島氏を破る

そもそも、なぜ現職不在の選挙になったのかを確認しておきます。

現職・尾花正啓市長の退任と3期12年

和歌山市長選2026が新しい市長を必ず生む選挙になったのは、現職の尾花正啓市長(73)が立候補しないためです。任期満了は2026年8月24日で、3期12年での退任となります。

膵臓がんと2026年3月2日の不出馬表明

尾花市長は2026年3月2日、次期市長選への立候補を見送ることを明らかにしました。2024年4月に膵臓がんを公表しており、「体調を維持できるか」に不安があるとして、がん治療に専念する意向を示しました。表明の際には「昨日決断した」と述べています。

尾花市長は東京大学の農学部と工学部を卒業し、1980年から和歌山県庁に入って道路局長や土木部長などを歴任しました。2014年8月10日の市長選で初当選し、同月25日に就任。2022年8月21日の選挙で3選を果たしています。3期の市政では、市の中心部への大学誘致や施設整備で成果を上げたと評価されてきました。

尾花市政を「継承」か「刷新」か

6人の主張を並べると、尾花市政をどう位置付けるかで温度差があります。中心市街地の再生や観光振興という方向自体は多くの候補が共有していますが、旅田氏は「箱物」に頼らない姿勢を打ち出し、芝本氏は行政の見える化を掲げ、浜田氏は人口減少と少子化を「問題の根っこ」と位置付けて教育・子育てから入るという整理をしています。尾崎氏はホテル誘致やぶらくり丁のにぎわい創出という形で中心部の再生を継ぐ立場に近く、片桐氏は新産業の誘致で雇用を作るという別の入り口を示しています。

(編集部分析)12年続いた市政をどう引き継ぐかは、単に人が変わる話ではありません。大学誘致や施設整備は建物が残る一方で、人口が減り続ける中では維持と運営の負担が後年に効いてきます。市民の負担で作ったものが誰の利益になっているかを検証し、次の12年の優先順位を決め直すことが、新市長に最初に求められる仕事だと考えます。

争点はどこにあるのか|公開討論会が示した5つのテーマ

2026年7月24日、和歌山青年会議所主催の公開討論会が県民文化会館で開かれ、約270人が来場しました。事前にインターネットで寄せられた約70通の質問をもとに、6人は「公共交通網の維持」「産業・雇用」「観光振興」「子育て支援」「防災対策」について見解を述べました。来場した70代の男性は「沈んだ経済を立て直し、若い人が働ける場所を増やしてほしい」と話しています。

公共交通・産業雇用・観光・子育て・防災

討論会の5テーマに対し、各候補が表明済みの政策を割り当てると、力点の置き方の違いが見えます。表明のないテーマは空欄としました。

候補 産業・雇用 公共交通 観光・まちづくり 子育て・教育 行政運営
尾崎太郎 ホテル誘致 和歌川の浄化、和歌浦湾の干潟復活、ぶらくり丁のにぎわい創出 市役所のデジタル化
片桐章浩 新産業の誘致による雇用創出 免許返納した高齢者向けオンデマンド型乗り合いバス リゾート滞在型の観光地化
芝本和己 GX産業の誘致、ニット産業のブランド化 「まるごと地産地消」、文化振興と市民参加 次世代リーダーの育成 デジタル化による行政の見える化
旅田卓宗 働く場所の倍増、産業の地方分散を進める法整備を国に働きかけ 交通インフラの整備、タクシー仕様のミニバス運行
浜田真輔 JR紀和駅周辺の整備、和歌山城を中心とした観光振興 特色ある教育環境の整備、子育て支援の「屋内公園」
福井清光 和歌山城ホール周辺、和歌山駅東口前の緑化推進 皇室典範改正を政府に働きかけ

表明済みの政策が集まっているのは産業・雇用と観光・まちづくりで、防災対策については討論会で見解が述べられた一方、事前の表明段階で具体策を掲げた候補は限られます。争点の輪郭は告示後の選挙公報でさらに固まる見込みです。

人口減少という土台

どの政策を選ぶにしても、和歌山市が置かれている前提は人口の減少です。市の人口は1985年の401,352人がピークで、2020年には356,729人まで減りました。2025年の住民基本台帳では352,941人で、2023年の推計では2050年に280,227人になると見込まれています。

数字の落ち方を並べると、規模の変化がはっきり見えます。

401,352人 356,729人 352,941人 280,227人 1985年(ピーク) 2020年 2025年 2050年(推計) 和歌山市の人口(1985年・2020年は国勢調査、2025年は住民基本台帳、2050年は2023年推計)

ピークから2025年までの40年で約4万8千人が減り、2050年にはさらに約7万人が減る見通しです。この規模で市民が減る前提を置かずに施設や事業を増やせば、維持費が残りの市民にのしかかります。

(編集部分析)人口減少は市長が任期中に反転させられる指標ではありません。だからこそ、若い世代が和歌山で働き、家庭を持てる条件を地元の産業でどこまで作れるかが問われます。企業誘致は雇用を生みますが、誘致した先の意思決定が市外・国外にある場合、撤退の判断も市外で下されます。地場のニット産業のブランド化のように、地元に決定権が残る産業を育てる発想は、地域の自立という観点では評価できる方向だと考えます。

Q. 和歌山市長選2026の最大の争点は何ですか。

A. 公開討論会で扱われた5テーマのうち、候補の政策が最も集中しているのは産業・雇用です。人口が1985年のピークから約4万8千人減った現状で、若い世代の働く場をどう作るかが共通の入り口になっており、そこに交通・観光・子育てのどれを組み合わせるかで各候補の主張が分かれています。

争点がどれだけ語られても、投票に行く人が少なければ結果は少数の票で決まります。

投票率31.54%が結果を決める|6人乱立で下がる当選ライン

前回2022年8月21日の和歌山市長選は、当日有権者数304,463人に対して投票率31.54%でした。尾花正啓氏が64,721票、吉本昌純氏が29,711票という結果です。和歌山市長選の投票率は、この31.54%を含めて過去4回連続で30%台にとどまっています。

有権者3人のうち2人が投票しない状態で、今回は6人が票を分ける可能性があります。前回のように現職と新人1人の一騎打ちであれば当選には6万票台が必要でしたが、6人が競えば当選ラインはこれより大きく下がります。仮に投票率が前回並みで有権者数も同水準なら投票総数は約9万6千票で、6人に分散すれば2万票台から3万票台での当選も起こり得る計算になります。

(編集部分析)投票率3割の選挙で当選ラインが下がるほど、組織票を固めた側が有利になります。ここで効くのは政策の説得力ではなく、名前を書いてくれる人をどれだけ確実に動かせるかです。政党が推薦を出さず自主投票にした今回は、各陣営が持つ後援会や業界団体の力が結果に直結しやすい構図と評価できます。誰が得をするのかという視点で見れば、投票率が低いままであるほど得をするのは組織を持つ側であり、失うのは投票に行かなかった多数の市民です。誇りある地域を自分たちの手で選び直すという意味で、まず投票所に行くこと自体が最も強い意思表示になります。

日程と投票の実務|期日前投票・投票時間・同日の市議補選

和歌山市長選2026は8月2日告示、8月9日投開票です。同じ8月9日には和歌山市議会議員補欠選挙も執行されます。投票と期日前投票の要点をまとめます。

項目 内容
告示日2026年8月2日(日曜日)
投開票日2026年8月9日(日曜日)
投票時間午前7時〜午後8時(第65・第93投票所は午後6時まで)
期日前投票8月3日(月曜日)〜8月8日(土曜日)
投票できる人2008年8月10日までに生まれ、2026年5月1日までに和歌山市の住民基本台帳に登録されている人
市内転居した人2026年7月7日までに住民異動の届出をした人は新しい住所地の投票所で投票
郵便投票の請求期限2026年8月5日(水曜日)午後5時までに市選管へ必着
ポスター掲示場市内590か所
同日執行和歌山市議会議員補欠選挙

期日前投票ができる場所の一覧は、告示日以降に和歌山市選挙管理委員会のホームページに掲載されます。過去の国政選挙ではイオンモール和歌山にも期日前投票所が設けられたことがあり、今回の設置場所は公表を待って確認するのが確実です。

和歌山市長選2026のよくある質問

告示前に検索されやすい疑問をまとめました。

Q. 和歌山市長選2026の投開票はいつですか。

A. 2026年8月9日(日曜日)です。告示は8月2日(日曜日)で、投票時間は午前7時から午後8時まで(第65・第93投票所は午後6時まで)です。同日に和歌山市議会議員補欠選挙も行われます。

Q. なぜ現職の尾花正啓市長は出馬しないのですか。

A. がん治療に専念するためです。尾花市長は2024年4月に膵臓がんを公表しており、2026年3月2日に「体調を維持できるか」不安があるとして次期市長選への不出馬を表明しました。任期満了は2026年8月24日で、3期12年での退任となります。

Q. 自民党はなぜ推薦候補を決めなかったのですか。

A. 分裂の激化を避けるためと説明しています。自民党和歌山県連は2026年6月10日、最終選考に残った2人に「大きな優劣を見いだすことができなかった」うえ一本化もできず、「一方に推薦を出すとかえって大きな分裂を招く」との懸念から双方を推薦しないと決めました。

Q. 元市長の旅田卓宗氏はなぜ再び立候補できるのですか。

A. 公民権が回復しているためです。旅田氏は収賄罪で2005年11月に懲役4年の判決を受け、2010年2月の確定を経て2013年2月まで服役しました。その後2023年に公民権が回復しており、2026年3月11日の出馬表明では「私は無実と確信している」と述べています。

Q. 前回の和歌山市長選の投票率と結果はどうでしたか。

A. 2022年8月21日の投票率は31.54%でした。当日有権者数は304,463人で、尾花正啓氏が64,721票、吉本昌純氏が29,711票を獲得しています。和歌山市長選の投票率は過去4回連続で30%台です。

候補者の届け出は8月2日に確定します。当選者と得票数がわかる開票結果は、投開票日の8月9日夜以降に改めてまとめます。

参考情報

  • 和歌山市選挙管理委員会「和歌山市長選挙及び和歌山市議会議員補欠選挙のお知らせ」
  • 和歌山市選挙管理委員会「選挙の結果(和歌山市長選挙)」
  • 日本経済新聞「和歌山市長の尾花正啓氏が退任へ がん治療に専念、8月に次期市長選挙」
  • 日本経済新聞「世耕弘成氏と再び『手打ち』 自民和歌山県連、復党巡り」
  • WBS和歌山放送「自民党県連 和歌山市長選候補者の推薦せず」
  • WBS和歌山放送「【和歌山市長選】自民県連・推薦者決定は『県連大会』をめどに」
  • ニュース和歌山「和歌山市長選 公開討論会に270人」
  • わかやま新報(各候補の出馬表明、立候補予定者説明会)
  • 産経新聞(尾崎氏・片桐氏・浜田氏の出馬表明)
  • 和歌山市「和歌山市の人口展望について」

この記事を書いた人:あいすべ(監修・編集統括)

健診・治験の現場で10年以上、臨床データの精査に従事。地方公務員として公立病院に勤務し、経営推進課の責任者を経てマーケターに転身。データ検証と実践哲学(葉隠)の両面から、情報のバイアスを見抜く視点で「大和帰郷」を運営しています。資格・経歴は実在し、求めに応じて証憑を提示できます。。

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