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【8/2】鶴田町長選 相川正光氏が4選|票差2263に開いた理由

【8/2】鶴田町長選 相川正光氏が4選|票差2263に開いた理由

任期満了に伴う青森県鶴田町長選は2026年8月2日に投開票が行われ、無所属で現職の相川正光氏(72)が4034票を獲得し、無所属で新人の元町議・小関優氏(54)を2263票差で退けて4選を果たしました。町政の継続か刷新かを問う一騎打ちでしたが、投票率は59.31%にとどまり、前回2022年を6.17ポイント下回っています。数字を4年前と並べると、この選挙で動いたのは「現職の強さ」ではなく「投票する人そのものの減り方」だったことが見えてきます。

この記事でわかること

  • 開票結果:相川正光氏が4034票、小関優氏が1771票で、票差は2263票。投票率は59.31%でした。
  • 4年前との違い:相川氏の得票は4155票から121票減った一方、対抗馬の票は2763票から992票減り、票差だけが広がりました。
  • 背景にある構造:有権者数は4年で748人(約7.0%)減少しており、票差の拡大は支持の伸びより投票総数の縮小で説明できます。
目次

鶴田町長選2026の結果|相川正光氏が4選、票差は2263票

鶴田町長選は2026年7月28日に告示され、4選を目指す現職の相川正光氏と、元町議で新人の小関優氏の2人が立候補を届け出ました。いずれも無所属で、8月2日に投開票が行われています。

開票結果と投票率59.31%

町選挙管理委員会の確定した開票結果は次の通りです。

候補者区分得票数得票率
相川正光(72)無所属・現職(当選)4,03469.5%
小関優(54)無所属・新人1,77130.5%
有権者数9,876
投票者数/有効票無効票52・持ち帰り05,857/5,805投票率59.31%

得票率は有効票5805票に対する割合で、相川氏がおよそ7割を占めました。投票は町内14カ所で行われ、午後7時から開票が始まり、大勢は午後8時過ぎに判明しています。

前回を6.17ポイント下回った投票率

投票率59.31%は、前回2022年の65.48%を6.17ポイント下回りました。当日の推移を見ても、午後2時現在の推定投票率は23.39%で、この時点ですでに前回を7.04ポイント下回っています。序盤から低調に推移し、そのまま着地した形です。

前回2022年との比較|現職の票は横ばい、対抗票が992票減った

今回の「2263票差」という数字だけを見ると、現職が支持を大きく広げたように読めます。しかし4年前と並べると、別の絵が浮かびます。

項目2022年8月7日2026年8月2日増減
有権者数10,6249,876−748
投票率65.48%59.31%−6.17pt
投票者数6,9575,857−1,100
相川氏の得票4,1554,034−121
対抗候補の得票2,7631,771−992
票差1,3922,263+871

2022年は相川氏が4155票、新人の澤田武彦氏が2763票で、票差は1392票でした。今回は票差が871票広がっていますが、その内訳は「相川氏が伸びた」ではなく「対抗票が992票減った」です。

有権者は4年で748人減った

有権者数は10624人から9876人へ、4年間で748人(約7.0%)減りました。1万人を割り込んだ計算になります。投票者数は1100人減っており、有権者の減少幅を上回って投票する人が減った形です。

票差が広がった内訳(2022年→2026年)

相川氏の得票
−121票
4,155 → 4,034

対抗候補の得票
−992票
2,763 → 1,771

結果としての票差
+871票
1,392 → 2,263

票差の拡大分871票は、対抗票の減少992票から現職票の減少121票を差し引いた値とほぼ一致します。

図が示す通り、票差の広がりは両者の増減の差し引きでほぼ説明できます。現職が新たな支持層を取り込んだ選挙ではなかった、と読むのが自然です。

得票率は60.1%→69.5%でも、票そのものは121票減

相川氏の得票率は2022年の60.1%から今回69.5%へ、9.4ポイント上昇しました。ただし実数は4155票から4034票へ121票減っています。母数である有効票が6918票から5805票へ1113票減ったため、同じくらいの票を維持しただけで比率が上がった格好です。

(編集部分析)得票率だけを見て「支持が広がった」と評価するのは、この規模の自治体では危うい読み方だと言えます。分母が縮む町では、従来の支持基盤を守り切るだけで比率が自動的に上がります。町政運営への信任がどの程度厚くなったのかは、比率ではなく実数と投票率の両方で見る必要があります。

「継続か刷新か」の争点はどこにあったのか

告示日の第一声から、両候補の立ち位置ははっきり分かれていました。

相川氏=物価高対策と子育て負担軽減、県との連携

相川氏は町役場前で、町政与党会派の町議5人らと並んで第一声に臨みました。聴衆およそ100人を前に、2022年夏の豪雨時の災害対応や、小学校体育館へのエアコン設置といった実績を挙げ、「『町民の生活を守る』をスローガンに、町を前に進めていくのが私の役目」と支持を訴えています。公約は、国・県と連携した物価高対策の推進、子育て・教育に関する保護者負担の軽減拡充など5項目。選挙ビラには宮下宗一郎知事と握手する写真を載せ、県との関係の良さもアピールしました。応援には北郡区選出の成田陽光県議が入っています。

小関優氏=町政刷新と子ども政策

小関氏は陸奥鶴田駅近くの交差点で、およそ30人を前に第一声。「このままだばまねべ(このままではいけない)」と町政刷新の必要性を訴えました。町職員と町議4期の経験を振り返り、「私の一歩は小さいが町民全員で踏み出せば1万1千歩。オール鶴田で、これからの未来を描けるような町にしていきたい」と語っています。暮らしや子どもなど4分野で重点政策を掲げ、5児の父であることを前面に出して子ども政策の必要性を主張しました。街頭活動に加えてSNSも使い、アナログとデジタルを織り交ぜた選挙戦を展開しています。脇を固めたのは町政野党会派の町議3人と齊藤直飛人元県議で、立候補に伴って町議を自動失職しました。

争点の立て方そのものは明確でしたが、結果として刷新側に集まった票は4年前の対抗馬を下回りました。

Q. 争点が明確だったのに、なぜ投票率は下がったのですか。

A. 公表されている数字だけでは断定できません。ただし有権者数そのものが4年で748人減っており、投票者数の減少1100人のうち相当部分は有権者の減少で説明がつきます。残る差については、報道からは明確な理由を特定できないため、今後の分析を待つ必要があります。

こうした構造は、鶴田町に限った話ではありません。

多選と人口減が重なる町政に問われるもの

相川氏は2026年で4期目に入ります。同時に、町の有権者は1期4年ごとに数百人単位で減り続けています。7月27日現在の選挙人名簿登録者数は9878人で、投票日時点では9876人でした。

(編集部分析)多選そのものを一律に否定する理由はありません。災害対応や施設整備のように、継続した判断が効く分野は確かにあります。問われるのは、選択肢が細っていく構造のほうです。有権者が7%減り、投票する人が16%近く減る町で、対抗する側に立つ人材と、そこへ票を投じる層が同時に薄くなれば、選挙は次第に信任投票に近づきます。これは特定の首長の責任ではなく、地方の担い手をどう確保するかという問題です。国と県との連携で物価高対策を進めることは現実的な選択ですが、同時に、町が自らの財源と人材でどこまで決められるのかという自立の観点も、次の4年間で問われることになると評価できます。

(編集部分析)町の側から見れば、県や国の予算に乗る施策を取りに行くことが最も確実な住民サービスの手段です。一方で、その依存が深まるほど、町の意思決定は町民から遠い場所で形づくられていきます。誰の判断で町の将来が決まっているのかを、住民が確認し続けられる仕組みがあるかどうか。投票率の低下は、その回路が細っている兆候として受け止める余地があります。

なお、選挙戦をめぐっては五所川原署が7月28日に選挙違反取締本部を設置し、27日までに文書頒布に関する警告が1件あったことが報じられています。

鶴田町長選のよくある質問

最後に、この選挙について検索されやすい点をまとめます。

Q. 鶴田町長選2026の当選者と得票数は。

A. 無所属で現職の相川正光氏(72)が4034票で当選し、4選を果たしました。無所属で新人の小関優氏(54)は1771票で、票差は2263票です。

Q. 投票率は何%でしたか。

A. 59.31%です。有権者9876人に対して投票者は5857人、有効票5805票、無効票52票、持ち帰りは0でした。前回2022年の65.48%を6.17ポイント下回っています。

Q. 前回の鶴田町長選はどのような結果でしたか。

A. 2022年8月7日の投開票で、相川正光氏が4155票、新人の澤田武彦氏が2763票を獲得し、相川氏が3選しました。投票率は65.48%、有権者数は1万624人でした。

数字の出どころは以下の通りです。

参考情報

  • 陸奥新報「現職相川氏が4選/青森県鶴田町長選」(2026年8月2日)https://news.yahoo.co.jp/articles/893bcc7aadcefa75fe43f9c28bf25ef1cff9b66b
  • Web東奥「相川氏が4選/青森県鶴田町長選」(2026年8月2日)https://news.yahoo.co.jp/articles/2276d7ba84f6681549f111cc3f68457fe75c69f1
  • ATV青森テレビ「鶴田町長選投票進む 現職と新人の一騎打ち 青森県」(2026年8月2日)https://news.yahoo.co.jp/articles/f080692736af71efebac3247ebf9616558b0a79d
  • Web東奥「【青森県・鶴田町長選】現職相川氏、元町議の新人小関氏一騎打ち 8月2日投開票」(2026年7月29日)https://news.yahoo.co.jp/articles/33337e2045285576b3dea7f099fe1aa178a7c1b0
  • 陸奥新報「現新激突の鶴田町長選2日投開票」(2026年8月1日)https://news.yahoo.co.jp/articles/0be66db4e497f83cda3cf8881139d3ad4670dae5
  • 選挙ドットコム「鶴田町長選挙(2022年08月07日投票)」 https://go2senkyo.com/local/senkyo/22108

この記事を書いた人:あいすべ(監修・編集統括)

健診・治験の現場で10年以上、臨床データの精査に従事。地方公務員として公立病院に勤務し、経営推進課の責任者を経てマーケターに転身。データ検証と実践哲学(葉隠)の両面から、情報のバイアスを見抜く視点で「大和帰郷」を運営しています。資格・経歴は実在し、求めに応じて証憑を提示できます。。

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