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寄居町長選2026の結果|峯岸克明氏が6,866票で再選、12年ぶりの選挙戦で投票率は34.72%

寄居町長選2026の結果|峯岸克明氏が6,866票で再選、12年ぶりの選挙戦で投票率は34.72%

2026年8月9日、埼玉県寄居町長選が投開票され、現職で2期目を目指した峯岸克明(みねぎし・かつあき)氏(60)=自民、公明推薦=が6,866票を獲得し、再選を果たしました。新人で事業支援業の尾形慎哉(おがた・しんや)氏(49)は2,212票で、票差は4,654票です。この選挙が注目されたのは、2018年と2022年の2回続けて無投票だったため、実に12年ぶりの選挙戦になったという点でした。ところが投票率は34.72%にとどまり、前回の選挙戦だった2014年の51.87%を17.15ポイント下回っています。この記事では、寄居町選挙管理委員会が公表した確定値をもとに、得票の内訳、無投票が2回続いた4年間が今回の結果に何をもたらしたのか、そして争点となった企業誘致と空き家問題を整理します。

この記事でわかること

  • 開票結果:峯岸克明氏が6,866票(有効投票の75.63%)で再選。尾形慎哉氏は2,212票(24.37%)で、票差は4,654票でした。無効投票は102票です。
  • 投票率の低下:12年ぶりの選挙戦にもかかわらず投票率は34.72%。前回の選挙戦(2014年)の51.87%を17.15ポイント下回り、当選者の得票も2014年の当選者より2,319票少なくなりました。
  • 争点:峯岸氏は1期目に17社を誘致し雇用が約1,000人増えたと実績を訴え、尾形氏は空き家の改築と移住を結びつける「一体改革」を掲げました。寄居町の空き家率は県内ワースト2位です。
目次

寄居町長選2026の結果は?峯岸克明氏が6,866票で再選

現職の峯岸克明氏が6,866票を獲得し、新人の尾形慎哉氏を4,654票差で退けて再選しました。

任期満了に伴うこの選挙は、2026年8月4日告示、8月9日投開票の日程で行われました。立候補したのは2人で、いずれも無所属です。寄居町選挙管理委員会は同日21時42分に開票率100.00%で確定を発表しました。まず、その確定値を一覧で確認します。

確定得票数と得票率

峯岸氏が有効投票の75.63%を得て、尾形氏の24.37%に3倍以上の差をつけました。有効投票総数は9,078票です。

結果 候補者 年齢・肩書 得票数 得票率
当選 峯岸 克明 60・現職(自民、公明推薦) 6,866票 75.63%
落選 尾形 慎哉 49・新人(事業支援業) 2,212票 24.37%

投票総数は9,180票で、うち無効投票が102票ありました。無効票は投票総数の1.11%にあたります。不受理・持ち帰りは0票でした。得票率は有効投票総数9,078票に対する割合です。

投票率は34.72%で、前回の選挙戦を17.15ポイント下回った

投票率は34.72%でした。前回の選挙戦だった2014年の51.87%を17.15ポイント下回っています。

当日有権者数は26,443人(男13,197人、女13,246人)、投票者数は9,180人(男4,541人、女4,639人)です。男女別の投票率は男34.41%、女35.02%で、女性がわずかに上回りました。有権者のおよそ3人に2人が投票所に足を運ばなかった計算になります。

有権者26,443人から、当選者の6,866票まで

当日有権者数 26,443人
投票率34.72%(9,180人)
有効投票 9,078票
当選者 6,866票

当選者の6,866票を当日有権者数26,443人と比べると、有権者全体のおよそ25.9%にあたります。有権者4人に1人の支持で町長が決まったことになります。ではなぜ、12年ぶりに選挙戦が行われたのに投票率がここまで低かったのでしょうか。

なぜ12年ぶりの選挙戦だったのか|2回続いた無投票

2018年と2022年の町長選が2回続けて無投票だったためです。選挙戦は2014年8月10日以来12年ぶりでした。

2014年の町長選では、花輪利一郎氏(当時69)が9,185票を獲得し、現職だった島田誠氏(当時56)の5,741票を破って初当選しています。この時の投票率は51.87%、当日有権者数は29,163人でした。その後の2018年は花輪氏が無投票で再選し、2022年7月31日投票の町長選では立候補したのが峯岸氏1人だけで、無投票のまま当選が決まっています。

峯岸氏は2022年に無投票で就任している

峯岸氏は2022年の町長選に唯一の候補として立候補し、投票が行われないまま初当選しました。今回が初の審判です。

つまり峯岸氏にとって今回の選挙は、町長として4年間の実績を掲げて有権者の票を直接受けた最初の機会でした。1期目は町議会議長、県町村議長会長、関東町村議会長を経て就任したもので、町長としての得票実績はこの6,866票が最初の数字になります。無投票が続いた自治体で久々に選挙戦が実現したという構図は、島根県の江津市長選でも起きています(江津市長選2026の結果|中村中氏が無投票で再選・12年ぶり無投票の背景)。

2014年|前回の選挙戦

当日有権者数:29,163人

当選者の得票:9,185票(花輪利一郎氏)

投票率:51.87%

2026年|今回の選挙戦

当日有権者数:26,443人

当選者の得票:6,866票(峯岸克明氏)

投票率:34.72%

12年間で有権者は2,720人減り、当選者の得票は2,319票減りました。有権者の減少幅(9.3%)よりも、当選者の得票の減少幅(25.2%)のほうが大きくなっています。人口が減ったこと以上に、投票所に行く人が減ったことが数字に表れています。

Q. 同じ日に町議会議員の補欠選挙も行われましたか。

A. 町長選と同じ8月4日に告示されましたが、投票は行われませんでした。埼玉新聞によれば、町議の死去に伴う町議補選(欠員1)は立候補の届け出が1人だったため、無投票で当選者が決まっています。

選挙戦が久々に実現しても関心が戻るとは限らない、という結果になりました。では2人の候補は、何を争点として掲げていたのでしょうか。

争点は何だったのか|企業誘致と空き家

峯岸氏は企業誘致による所得向上、尾形氏は空き家と移住を結びつけた地域改革を掲げて論戦しました。

両氏の主張は、寄居町が抱える2つの現実に対応しています。ひとつは雇用と税収をどう確保するか、もうひとつは県内でも突出して多い空き家をどうするかです。告示日の第一声から、それぞれの立ち位置を整理します。

峯岸氏の主張は「17社の誘致で雇用が約1,000人増えた」

峯岸氏は1期目に17社を誘致して雇用が約1,000人増え、町民の所得も増えたと実績を訴えました。

埼玉新聞によれば、峯岸氏は出陣式で「17社の企業を誘致し、雇用も約千人増え、町民の所得も増えている」と述べ、税収が増えた分で保育料無償化などを実現したことを挙げました。そのうえで「経済を回している現役世代を力強く応援することが重要」として、企業誘致のさらなる推進を訴えています。公約は、企業誘致による経済の好循環実現、教育環境の充実、少子化対策と現役世代支援、健康長寿の実現、防災減災の5点です。なお寄居町にはHonda(本田技研工業)の埼玉製作所寄居工場が立地しており、町の公式サイトでは同工場の一般見学の案内も行われています。企業の集積が町政の主要テーマになりやすい土地柄といえます。

尾形氏の主張は「空き家と移住の一体改革」

尾形氏は空き家を改築して店舗に整備し、移住者が入居して家賃収入が家主に還元される経済循環を訴えました。

埼玉新聞によれば、尾形氏は出陣式で「町民に話を聞くと、寄居町は暮らしやすいという声がある一方で、閉塞感を訴える人もいる。今、寄居は変わらなければいけない転換点にある」と指摘し、「安心して暮らせて、毎日わくわくする町を、皆さんと対話をもって一緒につくっていきたい」と支持を求めました。公約は、寄居の資源を仕事とにぎわいに変える、安全安心な暮らしの実現、より結果を出せる制度設計の3点です。尾形氏は福島県出身で小樽商科大学大学院を修了し、株式会社グラグリッドの代表を務めています。

寄居町の空き家率は県内ワースト2位

2023年の国の調査で寄居町の空き家率は14.9%、県内ワースト2位です。5年前の18.3%から改善しました。

埼玉新聞が住宅・土地統計調査をもとに報じた数字を整理すると、寄居町の空き家問題は「改善しているが、なお県内上位」という状態にあります。

項目 2018年調査 2023年調査
空き家数 2,860戸 2,410戸(450戸減)
空き家率(県内順位) 18.3%(ワースト2位) 14.9%(ワースト2位)
その他の空き家 1,840戸 1,200戸(640戸減)
その他の空き家の割合(県内順位) 11.7%(ワースト1位) 7.4%(9位)

「その他の空き家」は売却や賃貸などの使用目的がない空き家を指します。町は空家等対策計画を策定して条例を制定し、民間事業者と連携協定を結んで相談窓口を開設したほか、除却工事費の半分(上限30万〜40万円)を補助する制度も始めました。その結果、最も深刻だった「その他の空き家」の割合はワースト1位から9位まで下がっています。

ただし背景にある構造は残ります。2023年調査で寄居町の持ち家率は84.4%(県内5位)、65歳以上の高齢単身世帯は19.4%で県内1位です。高齢の住民が施設に入居するなどして空き家が今後さらに増える可能性があり、埼玉新聞は「予断を許さない状況」と伝えています。

得票の中身をどう読むか

峯岸氏の6,866票は有効投票の75.63%ですが、当日有権者数に対しては25.9%にとどまります。

得票率75.63%という数字だけを見れば圧勝です。しかし母数を有権者全体に置き換えると、支持を示したのは4人に1人という別の姿が現れます。この2つの数字は矛盾しません。投票率が34.72%だったため、有効投票のなかでどれだけ勝っても、有権者全体に占める割合は一定以上には届かない構造になっています。

母数の取り方 数値 峯岸氏の割合
有効投票総数 9,078票 75.63%
投票総数(無効102票を含む) 9,180票 74.79%
当日有権者数 26,443人 25.96%

(編集部分析)今回の選挙で注目すべきは、票差そのものよりも、無投票が2回続いたあとに実施された選挙戦で投票率が17.15ポイント下がった事実だと考えます。無投票は「対立候補が立たない」という一時的な現象にとどまらず、8年間にわたって有権者が町政の選択に関与する機会を失っていたことを意味します。選挙という習慣が途切れた自治体では、次に選挙戦が行われても関心がすぐには戻らない。今回の34.72%は、その代償を数字で示したものと読めます。もっとも、これは寄居町の有権者の姿勢を責めれば済む話ではありません。8年ぶりに用意された選択肢が2人だったこと、候補者を立てる側の裾野が狭まっていることのほうが、より根の深い課題です。実績を数字で語れる現職と、対案を持つ新人が並んだ今回の構図自体は健全でした。次の4年で問われるのは、この構図を4年後も維持できるかどうかだと考えます。

同じ埼玉県内の町長選では、前町長の辞職に伴う出直し選挙も行われています。
→ 長瀞町長選2026の結果|岩田務氏が1,242票で初当選、前町長の買収有罪から1年1か月で2度目の町長選

峯岸克明氏はどんな人物か

寄居町桜沢在住の60歳で、町議会議長、埼玉県町村議長会長、関東町村議会長を歴任した経歴を持ちます。

埼玉新聞が公表した略歴によれば、峯岸氏は寄居町出身、日本大学卒。町議会議長のほか、埼玉県町村議長会長、関東町村議会長を務めました。2022年7月の町長選に立候補し、無投票で初当選しています。今回の再選により2期目に入ります。

2期目の公約として掲げたのは、企業誘致による経済の好循環実現、教育環境の充実、少子化対策と現役世代支援、健康長寿の実現、防災減災の5項目です。1期目に実現したと説明している保育料無償化は、企業誘致による税収増を財源に位置づけたもので、2期目もこの循環を軸に据える構えを示しています。

寄居町長選2026のよくある質問

開票結果の周辺でよく調べられている点を、公表資料で確認できる範囲でまとめます。

Q. 開票結果が確定したのは何時ですか。

A. 2026年8月9日21時42分です。寄居町選挙管理委員会が開票率100.00%で確定を発表しました。投票結果(投票者数・投票率)の確定は同日20時37分です。

Q. 峯岸氏はどの政党の推薦を受けていましたか。

A. 自民党と公明党の推薦です。ただし峯岸氏・尾形氏とも、届け出は無所属でした。

Q. 峯岸氏の任期はいつまでですか。

A. 4年間です。今回の選挙は任期満了に伴うもので、地方自治法により町長の任期は4年と定められています。具体的な任期の起算日は町の公表をご確認ください。

Q. 投票区ごとの詳しい数字はどこで見られますか。

A. 寄居町公式ホームページの「寄居町長選挙 投・開票情報」のページで、投票結果(確定)と開票結果のPDFが公開されています。この記事の数字もそこから引いています。

なお同じ8月9日には和歌山市長選も投開票され、こちらは6人が争う保守分裂選挙となりました(和歌山市長選2026の結果|尾崎太郎氏が30,215票で初当選、自民が推薦を見送った保守分裂を制す)。埼玉県内では東松山市長選でも自民推薦候補が敗れており(東松山市長選2026の結果|松坂喜浩氏が初当選・自民推薦の中島氏を破る)、推薦の有無だけでは結果を説明できない地方選が続いています。

参考情報

  • 寄居町選挙管理委員会「令和8年8月9日執行 寄居町長選挙 開票速報(21時42分確定)」
  • 寄居町選挙管理委員会「令和8年8月9日執行 寄居町長選挙 投票速報(20時37分確定)」
  • 寄居町公式ホームページ「寄居町長選挙 投・開票情報」
  • 寄居町公式ホームページ「Honda寄居工場の一般工場見学」
  • 埼玉新聞「【速報】埼玉・寄居町長選、現職峯岸氏が再選 一騎打ちで新人を退ける 12年ぶりの選挙戦 企業誘致による町民の所得向上など訴え」(2026年8月9日)
  • 埼玉新聞「寄居町長選が告示 現新2氏の一騎打ち 12年ぶりの選挙戦 地域の活性化などで論戦」(2026年8月6日)
  • 埼玉新聞「寄居町長選、4日告示 空き家解消も課題に 現新による一騎打ちか」(2026年8月3日)
  • NHKニュース「埼玉 寄居町長選挙 現職の峯岸克明氏が2回目の当選」(2026年8月9日)
  • テレ玉「寄居町長選挙 開票結果/埼玉県」(2026年8月9日)
  • 選挙ドットコム「寄居町長選挙(2026年8月9日投票)」開票結果・投票率・当日有権者数
  • 選挙ドットコム「寄居町長選挙(2022年7月31日投票)」無投票・有権者数
  • 政治山「寄居町長選挙(2014年8月10日投票)」候補者一覧・得票数・投票率
  • 総務省統計局「住宅・土地統計調査」(2018年・2023年)※空き家数は埼玉新聞報道による

この記事を書いた人:あいすべ(監修・編集統括)

健診・治験の現場で10年以上、臨床データの精査に従事。地方公務員として公立病院に勤務し、経営推進課の責任者を経てマーケターに転身。データ検証と実践哲学(葉隠)の両面から、情報のバイアスを見抜く視点で「大和帰郷」を運営しています。資格・経歴は実在し、求めに応じて証憑を提示できます。。

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